第1章 概要
メインRAM
標準的なMSX2でユーザーが自由に読み書きできるメモリは、メインRAMの64KBのみです。DMシステム2はこのうち、MSX-BASICでは基本的に使用不可の“裏RAM”と呼ばれるRAMの前半32KBにシステムプログラムを配置します。よって、DMシステム2を利用してBASICプログラムを配置できるのは、MSX-BASICと同様、RAMの後半32KBである8000h以降となります。
マッパRAM
マッパRAMは通常、16KB毎に区切った「セグメント」の切り替えでアクセスしますが、DMシステム2上のマッパRAMはセグメントが無く、“すべて繋がっている状態”として10000h(65536)からのアドレスで管理します。複数のマッパRAMが存在する環境でも同様で、単純に最大アドレスが増えることになります。